品番:TA-040120
鑑定書:Paper(Certificate): 保存刀剣鑑定書、拵:特別保存刀装具鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 伊勢国,三重県(Ise) 室町時代中期,大永頃(Muromachi era about 1521~)
刃長:Blade length(Cutting edge):22.2cm(七寸三分半) 反り:Curve(SORI):反りなし
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.79cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.55cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 1.9cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.45cm
拵全長:Length of Koshirae: 約34cm 茎:Sword tang(Nakago): 目釘穴 3個。
体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟。
彫刻:Engraving: 表に剣巻龍、裏に不動明王を彫る。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。
刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ刃紋。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): そのまま小丸へ返る。
登録:Registration Card: 東京都
【解説】徳川幕府に妖刀として嫌われたことで有名な千子(村正)短刀です。千子とは村正をもって著名であり、古くは貞治(南北朝期)より銘鑑に名を連ねます。現存する在銘品は室町時代後期に入ってから見られます。年期の入ったものは文亀から
天文までの五十年間に及び、この間、初、二代あるとも云われています。この時期の俗名は、右衛門尉と言い刀が少なく短刀、寸延短刀を多く見ます。江戸期になると、徳川家に気づかいし、千子(村正)銘が消され無銘とされたり、あるいは廣正や村重などと改銘されて伝えられたもが多いです。特徴的な焼刃の構成や茎の仕立、切れ味の良さから妖刀村正と称され、末古刀愛好家に人気が有ります。
本刀は、七寸三分半ほど頃合いな刃長の短刀で、身幅重ねは尋常。濃密な彫刻が見栄え良い姿美しい短刀です。
地鉄は、板目肌練れて刃寄りは流れ心となり棟寄りには映りが立つ潤いがある地金です。刃紋は直ぐに互の目が乱れる刃紋で沸よく付き、千子(村正)の掟の通り、刃先が掛けだしそうに低く焼く刃ありて、表裏の刃紋が揃います。刃中には砂流し等働き、よく冴えます。帽子はそのまま素直に小丸へ返ります。本作は無銘ながら刀剣の代名詞とも云われる伊勢国、千子村正そのものと十分に納得が行く見応え有る一振りです。この短刀には、銀一作の金具が見ごたえあり、鞘には千鳥の銀象嵌が施されるなど、時代の高級な短刀拵が附しております。拵は別途の鑑定証をとりました。本品は内外そろった千子村正の優短刀です。白鞘、黒漆塗群千鳥図銀平文鞘合口拵、金着一重はばき。保存刀剣鑑定書、特別保存刀装具鑑定書。
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