種別・銘
刀 肥前国住藤原忠広(初代忠吉献上銘)
Katana Hizennokuni Ju Fujiwara Tadahiro(First Tadayoshi)
鑑定書・資料 第十回重要刀剣指定 [N.B.T.H.K]Juyo Token No.10
肥前刀大艦所載
寸法 長さ(blade length)71.8cm 反り(Sori)2.4cm
元幅(Motohaba)3.21cm 元重ね(Mtokasane)0.69cm 先幅(Sakihaba)2.23cm 先重ね(Sakikasane)0.5cm
時代・国 新刀 最上作 最上大業物 肥前
形状 鎬造、庵棟、反り高く、中切先延びる。
鍛肌 小板目肌よくつみ、地沸つき冴える。
刃文 浅く大きくのたれ、互の目、丁子交じり、地沸つき冴える。
帽子 表のたれ込み、裏乱れ込み、先小丸。
彫物 なし。
茎 うぶ、先入山形、鑢目僅かに勝手上り。
説明
初代武蔵大掾忠広の作である。忠吉は寛永元年、武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めたが武蔵大掾銘時代の作は、直刃と乱刃の両作風を示しているが、多くは多くは膝下の門弟たちが代作に任じたものと思われ、忠吉銘時代とは、作風銘ぶりを異にする。この刀は関の兼定などに私淑したものであろうか、常よりは反りも高く作風も異なる。「肥前国住藤原忠広」とのみ銘して武蔵大掾を冠していないものを「献上銘」と呼ぶ。これは鍋島家では受領銘は不要として注文されているからである。これも、もと鍋島家の伝来で付属の打刀拵にも同家の定紋がついている。なお、二代忠広の銘との相違点は藤の字と広の字である。
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